Zeiss Dialyt ８ｘ５６B/GAの原型となったHensolt Nacht Dialyt ８ｘ５６（１９５０〜６０年代製造）の美品になります。Zeissとはこのような歴史的な繋がりがありますので、出品カテゴリーは「カールツァイス」としております。画像６の名盤の印字は奇妙なことに「８ｘ５」となっております。HensodltのDialytには８ｘ５０という機種も存在するため、念の為対物レンズの径を測定したところ５６mmでした（画像７）。Dialyt ８ｘ５６で間違いないと考えます。白色ペイント脱落等の形跡は認められませんので、それはそれでレア物と言えるかもしれません。
光学系、外装とも新品の風情を保っておりまして、あえてコレクターズ・アイテムと称しました。
光学系に関しましては、見る限り気になる傷、くもり、カビ等は見られませんでした。一点、右側の対物レンズの５時の位置に長さ１mmほどの非常に細いコート欠陥と思われる欠陥があります（画像１０）。以前、Zeissに移行後のDialyt 8x56 B/GA T*と直接比較したことがありまして、そのときはHensoldtとの年代差が大きいにも関わらず、遜色ない見え味という印象でした。ご参考までですが、インターネット上で、Hensoldt Dialyt 8x56について、またZeiss Dialytとの比較インプレッションを公開されている方がおられます。
外観は間違いなく素晴らしいです。殆ど使用感がありません。右側鏡筒のアイピース直下外側に１mmほどのかすかな擦り傷が認められますが、それ以外に傷らしい傷は見当たりませんでした。塗装の剥がれ、浮きも皆無で、マットな塗装の仕上がりが保存されています。この年代の双眼鏡ではシボ革が破損していることが珍しくありませんが、この個体ではそのような破損は一切なく、摩耗の兆候すら見当たりませんでした。Ebayには常時数点のHensoldt 8x56の出品がありますが、それら通常の個体の本品の重量を実測したところ、８１５gでした。これはZeiss Dialyt 8x56に比べ２００ｇ近く軽量で、Dialyt 7x42とほぼ同等の重量です。当然、Zeiss Dialytでは接眼レンズが大幅に強化されていますので重量だけで良否を論ずることはできませんが、実際に使用する際の恩恵は大きいと言えます。また、Zeiss Dialytと違ってゴムの外装を纏っていませんので、若干スリムになっています。その分、個人的な印象ながら、掌への収まりが良好です。
光学系、外観とも良好と判断しておりますが、何分古い品であり、見落としもあるかもしれません。ノークレーム、ノーリターンでの取引とさせていただきます。
オリジナルのハードケースが付属します。それ以外の付属品はありません。
不本意ながら、原則、新規IDでの入札、良い評価の割合が95％に満たない方の入札は削除させていただきます。そのようなケースで何らかの事情がお有りでしたら、「出品者への質問」にてご説明いただき妥当なご説明であれば入札を受けさせていただきます。